2007-01-01から1年間の記事一覧
小さいバイオリンの表板は、ニス塗りの準備作業に入っています。 私の次の作業は、別のバイオリン(フルサイズ)のベースバーのフィッティングです。 初めに、ベースバーの位置を決め、その位置がずれないように小さな木片を表板に貼り付けます。 そして、ベ…
表板の上下バウツの部分にもパーフリングが入りました。 パーフリングを入れた後は、アーチの仕上げです。 アーチのテンプレートで形をチェックしながら、ミニカンナでアーチを整えていきます。 そして、スクレーパーでカンナの跡を取り除き、表面を滑らかに…
先週から今週にかけて、3/4サイズバイオリンの作業をしています。 普段作っているフルサイズに比べると、とても小さく感じます。 フルサイズバイオリンの表板に重ねてみました。^^ 裏板の中彫りも、普段より早いスピードで進みます。 しかし、最後の0.…
サドルの整形が終わりました。 こんな感じです。 このサドルはドロップサドルと呼ばれ、古い楽器に時々見られます。 例えば、表板を取り外して修理している間に、横板の形が変わって、表板が元の位置に収まらないということがあります。 また、表板と横板の…
一つ前の記事でお知らせしたホームページのURLですが、これは私たちが内容を確認するために使っていたもので、正式なURLは、 http://www.lks-strings.com/ になります。申し訳ありません。 前のURLの方は、更新されません。 もし、ブックマークに登…
このたび、ホームページが出来ましたのでお知らせします。 まだ半分が工事中ですが、私が製作に携わった楽器の写真も載せました。 パソコンによってニスの色などが若干異なるようですが、どのような楽器を作っているのか、というのはお分かり頂けると思いま…
前回の記事で書いたペグボックスは、既に開け終わりました。 ペグボックスの後は、スクロールの背面から前面にかけての溝彫りです。 丸のみで、2つの溝がスクロールの中心線に対して対称となるように彫っていきます。 この溝が出来ると、スクロール全体の印…
先週ベースバーを整形した表板は既に横板にニカワ付けされ、現在は、ボディー全体のリタッチ作業に入っています。 現在の私の作業は、別のバイオリンですが、またまたスクロールです。^^; いつものように、1巻目、2巻目、、、と平らな螺旋を作った後、この…
fホールを切った後は、ベースバーです。 始めに、ベースバー用のスプルースにカンナをかけて所定の厚さにします。 そして、仕上がりよりも2,3ミリ長めにバーをカットして、取り付け位置を決めます。 位置を決めた後は、バーの位置がずれないように、バー…
ネックが終わった後は、表板の裏彫りです。 始めは、板がまだまだ厚いので、のみを使ってザクザクと思い切り削ることができます。 特に表板は柔らかいので、気持ちよく彫ることができます^^。 板がある程度まで薄くなったら、今度はミニカンナで板を削ります…
指板の整形が終わったら、今度はナットです。 ナットの厚さは、カンナで整えます。 このとき、ナットの底にもカンナをかけて直角を出し、ナットと指板の間ががたつかないようにします。 ナットはとても小さいので、カンナを固定して、ナットをカンナの底に押…
いつものように、指板の底面を平らにした後、幅を決めてカンナで削ります。 指板の側面は直線ではなく、緩やかな曲線を描くようにします。 そして、底面の溝を広げ、形を整えます。 これが出来たら、ニカワ付けです。 ネックの上に指板を置いて位置を決めた…
渦巻き部分を平らな螺旋状にしたら、今度はその螺旋を深く彫り込んでいきます。 垂直方向と水平方向の両方から、ノミを何度も入れて、少しずつ削っていきます。 また、この掘り込みによって渦巻きのラインがよりはっきりするので、前後左右からチェックして…
2日前に始めたバイオリンのスクロールは、両側とも3巻目まで切り終わりました。 しかし、まだ彫り込んでおらず、まだ平らな螺旋のままです。 もうちょっと、渦巻きの幅やカーブの線を修正したら、深く彫り込んでいきます。 それから、3台目のバイオリンの…
日曜日に、1台目のバイオリンがついに完成しました! 最後の数日間は、ニスを磨いたり、指板などについてしまったニスをきれいに落としたりしていました。 また、弦を張って、駒の位置や、テールガットの長さを調節したり、細かい作業ばかりでした。 音は、…
昨日は、1台目のバイオリンのエボニー・クラウンを整形しました。 エボニー・クラウンというのは、ボタンの周りを縁取っている黒檀のことです。 このクラウンは、古い楽器によく見られます。 修理などで何度もネックを取り外したりしているうちに、ボタンが…
バイオリンのfホールが終わった後は、またビオラの表板です。 アウトラインに沿って掘られた溝に合わせて、パーフリングをアイロンで曲げます。 パーフリングは、6つの部分からなり、センターとコーナーの部分でつなぎ合わせます。 表板の場合、センターの…
ビオラ表板のアウトラインは、全体的にはオーバーハング(横板からのはみ出し)が均等になるように、ヤスリを使って整えていきます。 そして、コーナー部分は、テンプレートを使ってオリジナルの雰囲気がでるように整形していきます。 アウトラインが完成し…
ビオラの指板表面が終了した後は、ネック部分の整形です。 指板の両側にはみ出した余分な木を、ノミで切り落とします。 そして、ナイフを使って、ネックの形を整えていきます。 ある程度の形が出来てきたら、ヤスリを使って表面をきれいにしていきます。 こ…
日曜日に、オークションの展示会でロンドンに行ってきました。 今回は、Sotheby'sとアメリカのオークションハウスTarisioです。 この日は天気がとてもよく、とても快適な旅になりました^^。 (朝8時頃、家のキッチンの窓から) 朝の11頃ロンドンのキングス…
何度かブログを更新しようとしたのですが、出来ませんでした。 どうやらルーターが悪いようです。 結局、新しいルーターに取り替えることになりました。 それまで、家でインターネットが出来ません。(泣) この記事は、同じ先生の下で製作をしている友人の…
ついに、家でインターネットが使えるようになりました。 しかし、設定が悪いのか、ブログが更新できなかったり、メールが送れなかったりすることがあります。 少しずつ、前の更新ペースに戻せるように頑張ります。 ブログを更新していなかった1ヶ月ちょっと…
久しぶりの更新です。 現在、私は学校の先生に個人的についてバイオリンの製作をしています。 今は2台のバイオリンを同時に製作していて、かなり忙しいです。 なかなか自分の作業をする時間が取れません。 しかし、学校で習うのとはちょっと違う先生独自の…
今回使ったフロッグは機械で加工されたものなのですが、それでも色々と細かい部分の調整が必要です。 フロッグの内側にきってある溝を、ナイフとヤスリを使って滑らかにしたり、底の部分にあるスライドの長さを調節したりしました。 そして、竿にニスを塗り…
フロッグ付近の竿の太さを調整したあと、今度は、頭の部分の整形をしました。 カンナで頭のてっぺんと底の部分の厚さを決めた後、ヤスリで先端に向かって滑らかに細くなるように仕上げます。 続いて、ドリルでヘッドの底に穴を開け、毛を埋めるための溝を作…
今日は、とても細かい作業が多かったです。 はじめに、ボタンの黒檀とシルバーの部品を固定するために、シルバーのワイヤーを加工してボタンに打ち込みました。 そして、ボタンにヤスリをかけて表面をきれいにしました。 それから、竿の部分に開けたフロッグ…
今日は、弓を所定の長さに切断したり、昨日接着したフェイスの長さを整えたりしました。 ミニのこぎりなどを使って切断してヤスリをかけるのですが、ヤスリの使い方がバイオリン製作とは全く違って結構難しいです。 先生は、断面が三角形のミニヤスリをよく…
今日は、弓をテンプレートに合わせて曲げました。 アルコールランプで弓を温め、少しずつ曲げていきます。 このとき、竿が焦げないようにこまめにすばやく動かしながら熱するのですが、なかなか難しいです。 ところどころ焦げて、シマシマになっていました^^…
久々の更新です! 学校を卒業してから数週間、友人の引越しを手伝ったり、また自分が引越しをしたりで、製作のほうはあまり進んでいません^^;。 また、新しい家にはインターネットがなくて、更新も出来ませんでした。 今週は、ケンブリッジの弓製作コースに…
昨日は、学校の卒業式でした。 こちらでは"Diploma show"と呼んでいて、日本の卒業式とはちょっと違います。 午前中と午後は、学校で楽器展示会が行われました。 1年生は今年製作した白木のバイオリンを展示し、2年生は修理した表板や裏板、ネックなどを展…