エボニー・クラウン

昨日は、1台目のバイオリンのエボニー・クラウンを整形しました。

エボニー・クラウンというのは、ボタンの周りを縁取っている黒檀のことです。
このクラウンは、古い楽器によく見られます。
修理などで何度もネックを取り外したりしているうちに、ボタンが小さくなってしまった場合に、このクラウンを取り付けます。
希に、裏板と同じメープルで作られたクラウンもあります。

私が今作っているようなアンティーク楽器の場合、モデルにした元の楽器がクラウンを持っているから、または、見た目が良いから、という理由で、新作であってもクラウンを付けることがよくあります。
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今日は、このバイオリンの細かい部分のリタッチ(ニスの色合わせ)をしました。
後は、透明ニスを全体に塗って、表面をきれいに仕上げたら終わりです。
もうすぐ完成です!