ビオラ表板

バイオリンのfホールが終わった後は、またビオラの表板です。

アウトラインに沿って掘られた溝に合わせて、パーフリングをアイロンで曲げます。
パーフリングは、6つの部分からなり、センターとコーナーの部分でつなぎ合わせます。
表板の場合、センターの部分はネックとサドルを取り付ける際に切り取ってしまいます。
ですから、表板のパーフリングは、コーナー部分のつなぎ目だけをきれいに仕上げればよいので、裏板よりも少しだけ楽です^^。

パーフリングを曲げた後、ニカワを溝に充填し、パーフリングを小さなハンマーで叩きながら溝に入れていきます。
ニカワが乾いたら、アーチを仕上げます。
ノミ、ミニカンナ、スクレーパーと道具を変えながら、アーチのトップからパーフリングのところまで、きれいな一つの曲面になるように仕上げます。
イメージ 1

アーチが完成したら、エッジを丸めます。
始めは、ミニカンナを使って面取りをし、ヤスリで角を取っていきます。
そして、最後に紙やすりを使って、表面を滑らかに仕上げます。
イメージ 2

現在、私がfホールを切ったバイオリンの表板は、既に横板にニカワ付けされています。
昨日、このバイオリンのネックをニカワ付けしたので、今週中には1台目のバイオリンが完成する予定です。
きれいに写真が取れたら、またブログで紹介したいと思います。
お楽しみに。