卒業式

昨日は、学校の卒業式でした。
こちらでは"Diploma show"と呼んでいて、日本の卒業式とはちょっと違います。

午前中と午後は、学校で楽器展示会が行われました。
1年生は今年製作した白木のバイオリンを展示し、2年生は修理した表板や裏板、ネックなどを展示します。
そして、卒業する3年生は、今まで製作した楽器を展示します。
私は、全部で9台の楽器を展示しました。
イメージ 1

写真では、左側のチェロから一番手前のバイオリンまでが、私が3年間に製作したものです。

この日は学校が一般に開放され、沢山の方が展示を見学しにいらっしゃいました。
またこの日は、毎年プロの演奏家を招待して、3年生の楽器を試奏してもらっています。
ここ数年は、"The Allegri Quartet"に来ていただいています。

カルテットの各プレーヤーは、校舎3階のそれぞれ異なる部屋に待機していて、3年生は各自、試奏してもらいたい楽器を割り当てられた時間に各プレーヤーのところに持って行きます。
目の前でプロの演奏家に弾いてもらうと、普段友人に弾いてもらったりするのとは全く違う音が出て、ちょっと驚くとともに、自分の楽器からこんなすごい音が出るのか~、とちょっと感動です。
また、普段気が付かないような非常に細かいところまでアドバイスを頂いて、とても勉強になりました。

夕方は、ディプロマの授与式とコンサートです。
ここでは、我々バイオリン製作・修理コースのほかにギター製作コース、木管楽器コースの人たちも加わります。
卒業生にディプロマが授与された後、それぞれのコースの学生が製作した楽器を使ってのコンサートが行われました。
ギターは、Paul Gregoryというプロのギターリストが、木管は、木管コースの学生が、それぞれ演奏を行いました。
そして、最後に"The Allegri Quartet"の演奏が行われました。

このコンサートでは、カルテットの各メンバーが所有する楽器のほかに、午前・午後に試奏した楽器の中から各メンバー選んだ楽器が使われます。
私のバイオリン(スタンドに立ててあるアンティークバイオリン)も選ばれました。
イメージ 2

演奏中は、自分のバイオリンの音ばかり気になって、演奏はほとんど聴いていませんでした^^;。

なんだか3年間はあっという間でした。
これからはプロの製作家として、楽器の製作を頑張っていきます。
これからも、よろしくお願いいたします。