スクロールのつづきとサドル

前回の記事で書いたペグボックスは、既に開け終わりました。
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ペグボックスの後は、スクロールの背面から前面にかけての溝彫りです。
丸のみで、2つの溝がスクロールの中心線に対して対称となるように彫っていきます。
この溝が出来ると、スクロール全体の印象がよりはっきりするので、必要に応じて細かい部分をちょこっと修正したりします^^。
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私の場合、ノミの跡をならして表面をきれいにする作業は、指板とナットを取り付けた後に行うので、まだ表面はノミの跡だらけです。
これまで3台分の指板を立て続けにやっていたので、今回の指板は友人に任せて、私は別のバイオリンのサドルを整形しています。

始めに、サドル用の黒檀にカンナをかけ、長さや幅を調整します。
そして、表板のエッジに、サドル用の溝を作ります。
溝以外の部分を傷つけないように、注意深くナイフを入れ、少しずつ溝を広げていきます。
完成した溝のサイズは、サドルが少しゆるめに収まる位にします。
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この後、直方体の黒檀をサドルの形に整形していきます。
もう少しで終わりそうです。